魂遊記〜僕と守護霊の痛快通心活劇〜

僕は孫悟空。守護霊である筋斗雲さんと一緒に日々活々と修行中。七転八起の宇宙旅。天竺めざして今日もゆく。

一来向(いちらいこう)・一来果(いちらいか)

※はじめての方は【目次】をご覧下さい。

<前回からのつづきです>

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仏教にて「悟り」の"段階=レベル"を表す「四向四果(しこうしか)」

 

Lv.0:預流向(よるこう)

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Lv.1:預流果(よるか)

Lv.1:一来向(いちらいこう)

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Lv.2:一来果(いちらいか)

Lv.2:不還向(ふげんこう)

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Lv.3:不還果(ふげんか)

Lv.3:阿羅漢向(あらかんこう)

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Lv.4:阿羅漢果(あらかんか)

………

……

今回は

Lv.1:「一来向(いちらいこう)」

そして

Lv.2:「一来果(いちらいか)」

についての解説になりますぞよ(・∀・)

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Lv.1:

「一来向(いちらいこう)」

 

「悟り」の第一段階であるLv.1:「預流果(よるか)」を迎え、

「よし!!この調子でどんどん"煩悩"捨ててっちゃうぞ

٩( 'ω' )و」

モードに入っている状態が「一来向(いちらいこう)」です(笑)

 

繰り返しになってしまいますが、「四向四果(しこうしか)」における「向」が付いている段階はすべて「悟り」が次のレベル(=「果」)に達するまでの"過程"に過ぎません。

 

なのでこれと言って記述することもない(ましてや超簡易バージョンでお届けしています故wそれでも十分長いw)のですが、「一来向」について何か申し上げるのであれば…

 

「悟り」の第二段階であるLv.2:「一来果(いちらいか)」に達するためには、"明確な意思"と"適切な行い"が必要になってきます。

 

前回お話しました通り、「悟り」の第一段階である「預流果(よるか)」に関しては、それら(="明確な意思"と"適切な行い")を抜きに達してしまう方もいらっしゃいます。

 

ですが、この「一来向(いちらいこう)」においては、

・「真実」に向けて真摯に歩いていこうとする明確な意思と姿勢

・適切な行い(=日常におけるあらゆる心身の行い。「瞑想」等の"修行"も含)

が必須条件となります。

 

単刀直入に言ってしまうと…

 

「一来果」は"瞑想中"にしか迎えることが出来ないのです(*☻-☻*)

 

そして「一来向」にて"最大の壁"となるのは

「"一来果"を迎えたい!!(`・ω・´)」

という【欲】です。

 

そういった意味でも、"自然に「今」に在る訓練"は極めて重要な要素となってくるわけですね☆

 

そんな「一来向」を日々継続していくことで、「悟り」の第二段階である「一来果(いちらいか)」へと繋がっていきます…♪

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Lv.2:

「一来果(いちらいか)」

 

「悟り」の第二段階であるLv.2:「一来果(いちらいか)」

 

「一来向」を継続した結"果"、(再び)「真実」=「空」=「無常・無我」を体験した状態です。

 

ここを迎えると、一体どんな変化があるのかについて解説していきましょう( ´ ▽ ` )ノ

 

第一段階である「預流果」では全部で「108」ある「煩悩」のうち、「有心見(うしんけん)」、「疑(ぎ)」、「戒禁取(かいごんじゅ)」という「3」つが消えました☆

 

その際あまりにも少ない数で驚いた方も多いかもしれませんがw

 

当然、残っている「煩悩」の数は「105」です。

 

とは言えですよ(@ ̄ρ ̄@)

 

全部で4段階しかない「悟り」です。

 

流石に第二段階であるこの「一来果」では、今度こそゴッソリと消え…

 

 

 

 

無いんです( ̄∇ ̄)爆

 

この「一来果」で消える「煩悩」の数はなんと…

 

 

「0」!=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)終了www

 

 

そうなんです、減るどころか一つも消えやしないのですw

 

 

「なんでやねん(=゚ω゚)ノ笑」

 

 

と誰でも突っ込みたくなるような驚愕の事実ではありますが、そこはLv.2に上がったわけですから…

 

安心して下さい、しっかりと"成長"はあります(笑)

 

数が減ったわけでは無いものの、「一来果」では…

 

「煩悩」がさらに"弱まる"のです(@ ̄ρ ̄@)笑

 

「ここまで来てそれだけかよ〜ヽ(;▽;)ノ」

 

などと侮ることなかれ、弱体化するだけでもだいぶ違います。

 

具体的に申し上げますと…

 

仏教において『三毒(=三大煩悩)』と呼ばれている"貪瞋痴(とんじんち)"

 

即ち「貪欲(どんよく)」「瞋恚(しんい)」「愚痴(ぐち)」が弱体化します。

 

貪欲に何かを欲することも、 動物的欲求や物欲も、金銭に対する欲求も…この時点でだいぶ弱まっています。=「貪欲(どんよく)」の弱体化

※但し、向上心からくる【欲】であればOK☆

 

感情に振り回されることも、 不快なものに対して激しく怒ることも、他人に対して妬んだり、恨んだりすることもほぼほぼ無くなります。=「瞋恚(しんい)」の弱体化

 

何事に対してもクリエイティブな判断が出来る様になってきており、利己的な考えや愚かさは影を潜めています。=「愚痴(ぐち)」の弱体化

 

結果として「幸せ」を感じる力も以前とは比較にならないほど高まっており、日常における精神状態もより安定したものとなっているのです。

 

ちなみになぜ「一来果(いちらいか)」と言うのかと申しますと…

 

「仏教」では「輪廻転生(りんねてんせい)」="生まれ変わり"に関する教えもあり、それは「悟り」に関する教えと密接にリンクしています。

 

(※今回の「四向四果」シリーズでは「輪廻転生」に関する詳しい記述は割愛いたしますが)「一来果」に達し、万一そのレベルのまま一生を終えた場合、もう一度次の人生で「人間界」に来て、完全な「悟り」を目指す必要があると教えられています。

 

これは裏を返せば

「あと"一"回人間界に"来"て修行すればOK( ̄  ̄)」

ということでもあるのですが(笑)

 

そんなわけで

「もう"一"度人間界に"来"る」といった意味から、

「一来果(いちらいか)」と呼ばれているのです♪( ´▽`)

 

(つづく)

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