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<前回からのつづきです>
僕たち人間の"罪"は、かの有名なアダムとイヴがかつては無垢な存在だったにも関わらず、神様から"食べてはいけない"と言われていた「禁断の果実」を食べてしまったことから始まったと言い伝えられております。
この言い伝えの真偽に関わらず、僕たち人間は間違いなく"禁じられていることを破りたくなってしまう=誘惑に負けてしまう習性"を持っていることは、皆さんも周知の事実なのではないでしょうか。
そして何故そうなってしまうのかも、脳科学の見地からみれば単純明快なようです。
僕たち人間の脳は、普段「前頭前野」のおかげで理性をコントロール出来ていますが、「恋愛感情」=「性欲」等の"強い欲求"が生じると衝動的な感情の変化を司る「大脳辺縁系」が脳を暴走させてしまい、目の前の誘惑に負けてしまうのだとか。
とはいえこの「大脳辺縁系」の活躍(生きるか死ぬかの局面における情動的で瞬間的な判断)があったからこそ、僕たち人間はこれまで命の危険を脅かす凶暴な動物などから自身の身を守り、ここまで生き延びて来れたわけです。
やはりそういった意味でも、僕たち人間にとってこの習性もまた"本能的なしくみ"の一つであると言えます。
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スピリチュアル的な見地からみても同様で、「〜をしてはいけない」という「強迫観念」に縛られてしまうと、同時に「〜するのは善いことだ」、「〜するのは悪いことだ」といった「善悪観念」が生まれ、そこに「想念」が入ることで"クリアーではないエネルギー"が発生します。
「思考」はその"ルール"を守り"正しく"いようと頑張りますが、その代償としてそのルールを"破ろうとする自他"、"破ってしまう自他"に対して厳しく裁くようにもなります。
しかし、「〜してはいけない」、「〜するのは悪いことだ」と思えば思うほど、皮肉にもその対象へ向けられる想いはどんどんと強くなっていきます。
そして意識の中で大きな存在=大きなエネルギーとなることで結果的に"それをしてしまった時の妄想=誘惑の力"を強めてしまい、実際に行動に移してしまうことに繋がる可能性を増大させてしまいます。
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この様にして僕たちは、掲げられた"ルール"を守るために自他に対して厳しい"監視の目"を向け、その"ルール"を破る者達に対して激しい怒りの感情を持ち、自らもその"鎖"に縛られながら、それでいて誘惑に負けやすい環境を自ら構築するという"悪循環"を生み出してしまっているわけなのです…( ̄O ̄;)
(つづく)
★それじゃあ一体どうすりゃいいのさ…!?次回、解説!!(・∀・)
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